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無人駅[飯田線]

途中下車して気づく都会の寂しさ

 

飯田線は豊橋駅と辰たつ野の駅を結んでいる。

 

全JR路線中、収支ワースト三位という試算もある超ローカル線である。

駅数は起終点駅を含めて九十四。本誌「そう」が取材対象とする豊橋から天龍村間に限ると四十四駅。

その内、有人駅はたった七駅。無人駅は現在三十七駅に及ぶ。

 

開業時からの無人駅は、辰野方面から為してぐり 栗、鶯うぐす 巣、向むかいちば市場、相あいづき月、早はやせ瀬、上かみいちば市場、出いずんま馬、池いけば場、柿かきだいら平、江えじま島の十駅を数える。

 

これらの駅はその後の過疎などではなく、もともと住民が少なく、その後の人口増も見込めず、駅員配置の経費を利用客の運賃で補えない、いわば折り紙付きの無人駅である。

一日の乗車人員が七十八人の江島と、二十一人の柿平の他は、殆どが十人前後、最小は三人の出馬である。

 

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#JR、#途中下車、#鉄旅、駅