Shintaro AJIOKA
1949年、豊橋市生まれ。
「美術に係わることでデザインが大衆に迎合せず。デザインに係わることで美術が社会との接点を見失わずにすむ。美術とデザインが造る山の稜線上を歩け。」画家・山口長男の言葉が活動の基準。1984年、かな書体「小町・良寛」をデザイン。自作のタイプフェイス及び関係した書体で、全てのグラフィックデザインを制作。2018年、見出し明朝体「味明」2種と10の骨格と10のウエイトからなる「味かな10×10」を制作。並行して、国内外のギャラリー、美術館で現代美術作品を発表。
2001年、郷土の記録を残すため、出版社「春夏秋冬叢書」設立。春夏秋冬叢書 編集長。
出版する書籍は全て味岡伸太郎による書体/フォントを使って制作されています。
~ エディトリアルデザイナー白井敬尚氏より ~
「ウィリアムモリスは文学と思想を背景に、建築、インテリア、テキスタイル、活字書体、制作、印刷、製本、出版など広範な美術・工芸の領域に携わった。こうしたモリスの全方位的な活動と味岡さんの活動はいくつもの点で重なるが、なかでも最もリンクするのは書体制作と出版活動だ。モリスのプライベートプレス(個人印刷所)『ケルムスコット・プレス』での中核は書体制作である。~必然あっての出版活動。自分の書体で自分の著書をデザインし出版するー結果としてプライベートプレスであろうがなかろうが端っから関係ない。そこが味岡伸太郎が味岡伸太郎たる所以だ。」
SHINTARO
1978年-1993年の作品
翻訳 山本淳
発行日:1993年3月17日
200×218mm 84頁
SHINTARO 1978-1993-1997
1978年-1997年の作品
インタヴュー:
岐阜美術館学芸員 廣江泰孝
発行日:1997年3月26日
200×218mm 140頁
季刊誌「そう」で使用しているフォント(一部)
「方眼」はその名からも分かるとおり、方眼上に全ての点画が配置されている、そして斜線は全て四十五度である。その結果、文字が並んだときにラインが揃い、造形的な組版が生まれる。
隣にどのような文字がこようとも、調和するようにデザインされるのがタイプフェイスだ。「方眼」は特にその点を強調した書体である。