重を詠む 落花尽真鯉は重きほど沈む
特集
八重桜一 三ケ日桜
鵺代と乎那の峯の美と醜の物語(浜松市)
八重桜二 御衣黄桜
十二単の桜が人を呼び、二川伏見稲荷に春が来る(豊橋市)
八重桜三 舞台桜
「いざや いざや 見に行かん」麻績の里、半八重桜が花盛り(飯田市)
八重咲一 八重黒竜
歩き疲れて見上げれば揺れる紫、花の雲(豊田市)
八重咲二 紫陽花
花は葡萄、葉は柏、北米生まれの品種(岡崎市)
八重咲三 酔芙蓉
白露の候、奥殿陣屋で五弁花の色変わりを楽しむ(岡崎市)
キーワード
「節句」奇数と奇数が重なる月の邪気祓いの祭り
重三
長野県天龍村坂部の雛祭り(天龍村)
重五
売木村の端午の節句は朴葉で包んでも柏餅(売木村)
重七
朝露を集めて墨を摺り七夕飾りの願い事を書く(飯田市)
重九
長寿を願う秋の花、五感で愉しむ重陽の節句
重量制限
滅多に出会わない希少標識は、なぜか豊川市にやたらと多い(豊川市ほか)
人間模様
桜の木の下で
重陽料理
重陽ならずとも渥美半島は年中菊天国
八重河内
八重に重なる山襞を奥へ奥へと分け入れば(飯田市)
重軽大師
石の軽重で吉凶を占う(浜松市)
三遠南信産岐阜育
天竜美林の生みの親は岐阜の恩人でもあった
野草料理
檀(檀の醤油マヨ和え・檀味噌)
美術の綾
切り絵作家・あらきちかこさん 紙から生まれた心温まるおとぎ話(豊橋市)
漫遊路線バス38
新城市Sバス中宇利線
編集長の周辺
「味岡伸太郎 造形私観」白井敬尚
春夏秋冬叢書暦
そう58号「出」
2018年3月10日発売
600円 (税別)